Xera (ゼラ?) とは、\(10^{27}\)を表すSI接頭辞の1つではない

概要

SI接頭辞として使用される最大の物は\(10^{24}\)のヨタ (Yotta) が最大であり、それ以上のものは定義されていない[1]。しかしながら2008年5月10日、英語版Wikipediaの「FLOPS」の記事中に、ヨタFLOPSの上の単位としてXeraFLOPSが記載された[2][3][4]。これらはその後5月19日に気づかれ削除されている[5]。その後数度の編集合戦や、思い出したかのように追加される事はあるものの[6]、概ね落ち着いている。

これだけなら単なる単発のデマとして処理される話であるが、2008年6月9日付けのニューヨークタイムズの記事 "Military Supercomputer Sets Record" [7]にて、誤ってxeraの存在が触れられてしまった事でWikipedia内で収まらない偽情報となってしまった。記事は、当時世界最速のスーパーコンピューターとなったRoadrunnerについて触れたもので、世界で初めて1PFLOPSの計算速度を達成した事に触れ、更に上の単位としてexaflop、zettaflop、yottaflop、そしてxeraflopがあるかのように記事の最後に記述された。なお、FLOPSは "Floating-point Operations Per Second" の略であり、1秒間に浮動小数点演算が何回できるかを意味する指標である為、Sを抜かしてしまうと意味が通らなくなる。FLOPSを "flop" と書いている点でもこの記事は誤っている。

Wikipediaで記述内容に信頼性を持たせる場合には何らかの出典が必要であり、大手メディアの記事はその典型例となっている。しかしながらXeraの場合、ニューヨークタイムズやその他の記事を出典にしようとする試みは、情報源を辿ればWikipediaの記述に辿り着く為、これは循環参照となってしまっている。Xeraの事例は、Wikipediaを信用できる情報源として検証せずに使用する事は、結果的に偽情報を拡散する危険性があるという教科書的な例となってしまった。

出典

関連項目

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